一般外来

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頚部の痛み、肩こり

原因
主な原因は、頚椎の変形、筋肉の拘縮ですが、悪い姿勢の持続や運動不足など生活上の習慣が問題であることが多いです。手のしびれなどを伴う胸郭出口症候群も姿勢が関与します。

検査
手のしびれや筋力低下など神経障害を認める場合は、下肢の症状についても診察して原因を調べます。レントゲンの他、MRI検査が有効です。中高年では脳疾患、心臓病などでも生じるので、高血圧や糖尿病など基礎疾患のある方は注意が必要です。

治療
内服治療では、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤の他、漢方薬も作用があります。関節、筋肉のリラクゼーションのための物理療法、ストレッチ療法も併せて行います。

頚部の痛み、肩こり

腰痛

原因
洗顔で腰をかがめたり床からものを持ち上げるなどちょっとした動きにより腰痛を生じ動けなくなる、いわゆるぎっくり腰で来院されます。加齢、運動不足により腰背部、下肢の筋肉、関節が硬くなっていることが大きな原因です。

この痛みの出所は、腰椎の関節、筋肉である場合や、時には神経を圧迫する椎間板ヘルニアであることもあります。
中高年以上では「歩行していると下肢痛のため歩けなくなり、座って休むとまた歩けだす」という症状が特徴の腰部脊柱管狭窄症に注意します。動脈硬化による循環障害でも同じような症状を呈するので鑑別が必要です。

検査
下肢のしびれ、筋力低下がある場合は、レントゲンの他、MRIを用いて原因を調べます。

治療
内服治療では、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤の他、漢方薬も作用があります。関節、筋肉のリラクゼーションのための物理療法、筋肉、関節が正常に動くようにストレッチ療法や体操も併せて行います。腰部、骨盤部を保護するコルセットも適宜使用します。コルセットは体型、職業、スポーツに合わせて選びます。内服治療では消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、神経痛を抑える薬など症状に応じて使用します。坐骨神経痛が強い場合はブロック療法を併用します。

腰痛

足のひきつけ

夜間にふくらはぎが引きつける方がいます。

原因
原因は水分摂取不足やカルシウムなどミネラル摂取不足、筋肉疲労です。
水分摂取が不足がちな高齢者や多量の発汗をする環境で作業する方は要注意です。定期的に水分を摂取することが必要です。漢方薬が著効することがあります。

膝関節痛

若年者では引っかかり症状が出る半月板の障害が多い疾患です。スポーツでもよく生じ、生まれつき半月板が大きい円板状半月の方は症状が出やすいです。中高年以上では膝関節の軟骨が磨耗して生じる変形性関節症が代表的な疾患です。個人差はありますが、肥満、若い頃からの重労働など環境因子が関与します。

治療
変形の進行の程度により治療法を選択します。半月板損傷でも変形性関節症でも消炎鎮痛剤内服、物理療法、リハビリテーションが治療の主体です。筋力の強化はとても大切なポイントです。症状が進んでいても筋力強化により軽減することがあります。痛みが強い場合に関節内に溜まった水(炎症による)を抜いたり、薬剤を注入します。

関節内の水を抜くと癖になるという方がいますが、抜くことがその原因にはなりません。ヒアルロン酸は口腔摂取での作用は、はっきりと実証されていなく、関節内投与の働きがあるとされています。膝の運動域や筋力が低下している方が多く、リハビリテーションが必要になります。保存的治療で改善がみられなかった場合は手術治療をお勧めします。
膝関節痛

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、女性の方は通常でも年齢とともに出現します(男性は女性よりもなりにくい)。
骨粗鬆症の程度を測る骨密度が年齢相応であるということでも油断はできません。骨密度が20~30歳代と比較して70%以下になると骨折しやすくなりますので、この時期には治療を開始してよい時期です。
(参照:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(PDF)

※PDF形式ファイルの文書をご覧いただくには、Adobe Acrobat Reader® (無料)が必要です。お持ちでない方はこちらからダウンロードしてください。(外部サイト)

治療
骨粗鬆症の治療は骨折してからでは遅いので、女性の方は閉経前後から検査を受けておくのがよいでしょう。青壮年のうちから栄養摂取、運動習慣を心がけましょう。骨折し寝たきりになり不自由な生活を送ることは避けたいです。治療は主に内服治療になりますが進行の程度により薬を選択します。骨粗鬆症が進行している場合や脊椎圧迫骨折による痛みが強い場合は、より早く改善するように状態に合わせて注射薬を使用します。

骨粗鬆症

骨粗しょう症の検査

定期的に骨の量の検査をしましょう

◆当院では新しい骨密度測定装置を設置し、骨がスカスカになる
 骨粗しょう症の診断及び治療を行なっております。
しかも当院の装置は、人体を3物質に大別して(骨、脂肪、非脂肪)測定可能な装置です。
 メタボリックシンドローム・ロコモティブシンドローム・スポーツ医学の分野でも有用です。

◆検査は、約5~10分以内で行なえ、痛みもありません。

お気軽に当院スタッフまでお申し付けください。

骨量がもともと少ない人や、減り方が激しい人は早く治療することで骨粗しょう症の進行を防ぐことができます。
また、近年では骨粗しょう症を治療する薬も開発されていますので、より早期発見、早期治療が大切です。

骨粗しょう症の検査
骨粗しょう症の検査
(骨)(脂肪・非脂肪)

腰の骨や大腿骨の骨の骨密度を丁寧に測定し、今後の治療や対策を考えます。

骨粗しょう症の治療や予防を行います。

骨粗しょう症について

どんな病気なの?
骨がスカスカになってしまう病気です。
骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって弱くなる病気です。骨粗鬆症になっても、最初は何の症状もありませんが、そのうち腰や背中が痛くなったり、曲がったりしてきます。ひどくなると骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。
寝たきりの原因の第1位が脳卒中、第2位が老衰、第3位が骨粗鬆症による骨折であることから、高齢社会が抱える問題の一つとなっています。

どうなってしまうの?
一番の問題点は骨折しやすくなるということです。とくに負担のかかる大腿骨の骨折が深刻な問題です。
高齢者は、敏しょう性に欠け、骨も老化のためにもろいので骨折しやすいと、誰もが漠然と考えています。
ところが、「ちょっと廊下で滑った」とか「布団につまずいた」といったような、ふつうでは骨折するはずがないような、家庭内のちょっとした事故が骨折の原因の多くを占めている現実はあまり知られていません。
骨粗鬆症では、そこまで骨がもろくなっているのです。

骨が減ってしまう原因とは?
骨は固いので、一度つくられると変化しないようにみえますが、実際は絶えず活発な新陳代謝をしています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つためには、古い骨を壊し、たえず新しい骨に作り変える必要があるのです。
これを骨代謝といいます。ところが、骨のもとになるカルシウムの摂取が不足したり、身体が老化して骨をつくるためのホルモンが不足してくると、骨をつくる量よりも骨をこわす量のほうが多くなります。こうして骨からカルシウムが徐々に減り、骨がスカスカになっていきます。

早期発見のために
骨粗しょう症が病気として診断されるのは骨密度検診などで問診や骨量測定をしてはじめて・・・という場合が多いようです。他の病気と一番違うのは『自覚症状がない』ことです。骨が痛いということはなく進行していき、何かの拍子に折れてしまうという点が一番やっかいな病気です。
すべての年齢に当てはまることですが、予防に勝る治療はありません。気が付いた時に始めるのが一番です。
半年~1年間の間隔をあけて骨量測定を行えば、実際にその間の自分の骨の変化が分かり「今回も引き続き骨量が減少しているか?」「今までの生活でだいじょうぶなのか?」を判断することができます。
各年代で骨の状態を把握することで、食生活や、運動などの生活上の注意を行った予防、あるいは早期治療がはじめられます。

内科外来

担当の前田容子先生は、高血圧など循環器内科が専門です。
その他、高脂血症、糖尿病、貧血などの内科疾患の診断・治療も行っています。

当院では、心電図、ホルター心電図、レントゲン、心臓超音波、腹部超音波、血液、尿検査を行います。

内科外来

特定健診・特定保険指導について

メタボリック症候群の予防、治療のための検診が始まります。
メタボリック症候群は、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わることはよく知られていますが、腰や膝の障害も左右します。腰や膝に故障があると仕事や日常生活に支障が出ます。
そういった意味でも障害が出る前に予防するのがよいと考えられます。

当院では、メタボリック症候群に対して、内科的な指導の他に整形外科の疾患にも有効な運動療法などの指導を行います。

詳しい内容はこちらでご覧になれます。
※外部ページで開きます。

特定健診・特定保険指導

超音波診断装置を用いた診療

当院では2000年から診療に超音波診断装置(超音波)を用いています。
最近は特に解像度がよくなり診断、治療への活用方法が増えてきました。

1.診断

肩腱板損傷の診断
以前から腱板損傷の診断には用いていましたが、解像度が高くなり、一部が損傷した不全損傷の診断も可能になっています。MRIよりも断裂の状態がわかりやすい場合もあります。他に関節内や滑液包内の水腫(水が溜まっている)も診断できます。

筋肉、腱、靭帯損傷の診断
スポーツでの大腿部や下腿部の肉離れの診断では、筋繊維の損傷の程度、出血の範囲がよくわかります。また、改善までの過程も評価できるので、スポーツやトレーニングを再開する判断材料になります。
足関節の捻挫(靭帯損傷)でも損傷の程度や関節内の出血の程度を診断できます。固定治療の期間やトレーニング開始時期の判断も行えます。

関節、腱の炎症の診断
超音波では関節内や腱鞘内の水腫(腫れ)を観察することができます。また、血流を捉えることができるので炎症の強弱を判断できます。
腱鞘炎、アキレス腱炎、関節リウマチの診断に用います。

軟部腫瘍の診断
手、足に出来たしこり、腫瘤の診断に用います。1~2mm径の腫瘤の診断も可能です。動脈や神経との位置関係も診断できます。

超音波診断装置を用いた診療

2.治療

超音波下 関節内注射
手、足の小さな関節では針の刺入する方向や位置の判断が難しいことがあるので超音波下に施行します。肩や膝関節でも利用します。

石灰性腱炎の石灰除去
超音波で石灰の塊を確認して、針を刺入して石灰を除去します。痛みがある方におすすめの治療法です。

筋膜リリース、50肩に対する癒着リリース
筋肉間の炎症、癒着による肩こり、頸、腰痛では超音波をガイドにして、筋膜間に針を進めて液を注入することで癒着を剥離して鎮痛する治療を行えます。肩こり、肩、膝周囲の痛みがある方におすすめの治療法です。50肩など関節内、関節周囲の癒着に対してもリリース注射を有効に使用します。