岡山市北区庭瀬の整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、体外衝撃波治療なら名越整形外科

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リハビリテーション

理学療法士の紹介

現在5名の理学療法士が在籍しています。
肩こり、腰痛、膝痛、上下肢の骨折など一般整形外科疾患のほか当院の特徴の一つである50肩、腱板断裂、脱臼など肩関節疾患やそれらの術後のリハビリテーションに対応します。他院からの紹介で人工関節や骨折の術後のリハビリテーションにも対応します。健康寿命を伸ばすためのロコモティブ・シンドローム予防対策も得意としています。全員がスポーツ経験者であり、スポーツ障害の怪我を改善させるだけでなく、よりよいパフォーマンスを出すためのトレーニングを指導します。また、怪我の予防、治療促進のためにスポーツ選手、一般の方への栄養指導も行っています。

新谷 一史PT
肩関節疾患では手術後や動揺肩など難しい症例、交通、労働災害の術後リハビリを担当します。高校野球経験者です。スポーツではゴルフ選手のリハビリを得意としています。ロコモ対策の主任として高齢者の疾患に対するリハビリテーション、筋力強化、転倒予防に取り組んでいます。

松下 優香PT  
肩関節疾患では難治性拘縮など専門性の高い症例を担当します。スポーツでは特に投球障害をはじめとするオーバーヘッド・スポーツにおける全身の評価と対応を得意としており、多くの選手を復帰させています。院外でもチーム訪問してコンディショニング指導しています。また、投球障害に関する研究も行い、全国学会での発表をはじめ、スポーツ医学雑誌「Sportsmidicine」などに執筆しています。スポーツ障害以外もエキスパート・ファスティングマイスター2級(断食療法)の資格を生かし、講師、ファスティング指導も行っています。また、4DSヨガ、体壁論(心理学)など幅広い視点で選手、患者様がご自身の身体と心に向き合えるようにサポートをしていきます。

横山 愛美PT  
肩関節疾患では胸郭出口症候群、難治性肩こりなど中高年女性に多い疾患を得意としています。下肢疾患では、中高年に多い運動器不安定症に対して全国ストップ・ザ・ロコモ協議会認定ロコモ・コーディネーターの資格所持者としてのロコモ対策運動指導を行います。スポーツ分野では、自身が実際に行ってきた陸上(800m、フルマラソン)、空手(黒帯指導者)、バドミントン、水泳で得た経験を活かして、成長期の投球障害、オスグッド病、外脛骨症、シーバー病など多様な疾患を担当します。

芝 凌平PT  
理学療法の基本治療技術に加え、関節ファシリテーションを用いた治療を中心に行います。様々な症状、機能障害に対して複数の治療選択肢を持ち、体操していきます。一般整形外科疾患では特に股、膝、足関節疾患を担当します。高校野球経験者であり、野球選手の肩、肘障害をはじめ腰痛、下肢の外傷を担当します。投球障害以外のスポーツ胸郭出口症候群、ランニング障害での荷重解析や特にマラソンでの栄養スタミナ補強を得意としています。

瀧本 翔PT  
一般整形外科では肩、腰痛、膝痛を有する疾患を担当します。高校野球経験者であり、投球障害ほか野球選手の怪我に対して選手本位のリハビリテーションを行います。野球以外の成長期の腰、股関節、膝のスポーツ障害も担当します。ロコモ対策指導では患者様にとても親しまれ、頼りにされています。

肩関節周辺疾患(腱板損傷、いわゆる五十肩、脱臼、骨折など)に対して徒手・運動療法を行います。主な治療内容としては肩関節の可動域訓練と同時に脊柱や胸郭、肩甲骨やその周囲筋に対して緊張を緩和し、動きの改善も行います。筋力低下を認める場合は筋力強化も実施します。また、腕、肩の動きは姿勢の影響を強く受けますので、姿勢の悪い方には姿勢改善のための運動や指導を行います。通院治療も大事ですが日常的に運動することが肝要ですので自主訓練の方法も指導し、自宅で運動を行ってもらうようにします。また、日常生活や仕事における負担のかかり過ぎない肩の使い方や注意点も、具体的な例を挙げながら指導します。

当院で多く診断される代表的な疾患として五十肩(凍結肩)があります。特にはっきりとした原因がなく、何となく腕が挙げにくい、ズボンの後ろポケットに手をもって行く動きや、上着を脱ぎ着する時などに軽い痛みを伴った動かしにくさを感じるといった初期症状から始まり、徐々に激しい痛みと運動障害、夜間の痛みで目が覚めるなど、症状が悪化していきます。この時期(発症後3カ月くらい)になって初めて受診される方が多いです。

リハビリテーションの流れとしては、特に痛みが強い場合、可動域訓練は軽く行い、肩関節以外の緊張を和らげることを優先します。通院リハビリは週1~2回を目安とし、自宅でも指導内容に沿った運動を行います。その後痛みが軽くなってくれば可動域訓練に移行し、また通院も2週間に1回程度に間隔を空けていきます。日常生活での支障が解消されてくれば、自宅での運動は継続してもらいますが、通院リハビリ自体は終了となります。症状の改善が芳しくない場合は組織間の癒着をとる目的で超音波下に注射で癒着部に液を注入(ハイドロ・リリース)する方法を行います。

腱板が断裂している場合、必ずしもすべての症例で手術が必要になるとは限りません、リハビリテーションにより疼痛や運動制限が改善し日常生活に支障がなくなる場合も多くあります。まずはリハビリテーションを2、3力月実施したうえで奏功を認めなければ手術という選択肢もあり得ます。

そのうち改善すると判断して数週間、数力月間におよび放置してしまうことがあり、来院時には既に肩が硬くなってしまっている患者様が多くみられます。結果的に数力月から場合によっては半年、1年以上の長期間の通院が必要となり、患者様の負担が大きくなってしまいます。痛みや異常を感じた場合は自己判断をせず、早めに診察を受けるようにしましょう。

腰痛は若年者から高齢者と幅広い年齢層で身近な疾患の一つです。

症状の訴えは、前かがみ・反り・捻りでの痛み、長時間の座位・立位・歩行ができない、おしりのだるさ・下肢の痺れ・交通事故のなどがあります。これらの症状からは、急性腰痛症、腰椎間関節症、腰椎椎間板ヘルニア、仙腸関節障害、変形性脊椎症、圧迫骨折、腰椎捻挫が考えられます。その中でも患者様に多いのは、急性腰痛症です。重たい荷物を持ち上げようとした時に激痛が出現・急な動作での痛みから、身体を動かすことに制限がおこります。

腰痛の発生要因はさまざまですが、腰部の筋肉・関節・神経などのさまざまな部位から痛みの発生源になっています。また、不良姿勢(座位・立位・歩行)、柔軟性低下、関節の可動域制限、筋肉のアンバランス、運動不足、急な過度の運動、肥満などもあげられます。

発生要因に対して、当院でのリハビリテーションは、物理療法(温熱療法など)・理学療法士と一緒に行うリハビリテーションを中心に行っています。以下、具体的なリハビリテーションの流れです。

物理療法

主に温熱療法などで循環の改善や痛み軽減を行います。

理学療法士と行うリハビリテーションの内容

期間
始めは週に1回程度のリハビリテーションを行い、症状軽減してきたら2~3週間に1回
具体的な流れ
  1. 腰痛の原因を探るために理学療法士が検査を行う。
    立位・座位の姿勢、各関節の可動域、柔軟性、筋力などの検査をします。
  2. その原因に対して以下のリハビリテーションを行う。
    • リラクゼーション
      急性に腰痛が生じ、動作一つを行うこともしんどい腰痛の方は、腰の痛みから全身に力が入り、筋肉が緊張状態になっている方が多くみられます。まずは、身体をあまり動かすことなく、筋肉の緊張を緩和します。
    • ストレッチ
      腰痛の方で多いのは、柔軟性の低下です。筋肉の固さは、各関節の動きを悪くし、姿勢や動作に悪影響を与えます。一人一人に合わせてストレッチを行います。
    • 筋力強化運動
      筋肉のアンバランスからも腰痛が発症します。運動不足から筋力が低下し、不良姿勢・動作時の疼痛が出現することもありますので、体幹・下肢・足趾などの筋力強化を行います。
    • 姿勢指導
      不良姿勢は腰痛の大きな原因です。立ち仕事・デスクワーク・家事などで腰痛を抱えている方、正常の姿勢と患者様の姿勢の違いを指導します。自分自身の姿勢のどの部分が悪影響を与えているのかを理解することも改善への一歩です。
    • ホームプログラム(ご自宅でのリハビリテーション)
      患者様自身に必要な運動を理学療法士が考え、ご自宅でもできるリハビリテーションを指導します。病院だけのリハビリテーションだけでは、改善を遅くします。毎日することで、改善・腰痛再発への予防にも繋がります。また、近年の日本は社会環境の変化・食生活の変化・運動不足から肥満の人が急激に増えているといわれています。腰痛の改善・予防のためにも、日常生活で体重管理も心掛けましょう。
以上のようなリハビリテーションを患者様一人一人に合わせて行います。
痛みを伴って生活するのは、とてもつらいものです。身体の一部の痛みにより、他の部位への痛みの出現も考えられます。早めに受診するようにしましょう。

日常生活動作において膝関節は、正座、階段の上り下り、自転車の走行などの際に重要な役割を果たしています。スポーツにおいても野球やテニス、バスケットボール、バレーボールなどのダッシュやジャンプ動作時の着地際に衝撃を軽減させる役割も担っています。このように日常生活動作やスポーツ競技において膝関節は大きな役割を果たしているのですが、痛みを伴う膝関節の疾患を発症するとこれらの動作が困難になり日常生活に支障をきたします。

痛みを伴う膝関節の疾患として考えられるものは、中高年以降は変形性膝関節症側副靭帯損傷、怪我、スポーツ障害では半月板損傷前十字靭帯損傷などがあります。認められる症状としては、

  • しゃがめない、正座ができない
  • 歩行時に痛む
  • 階段昇降時に痛む(特に下りが強く痛む)
  • 曲げ伸ばしをした時に痛む
  • 膝が腫れている、膝が熱っぽい
  • ランニング時に痛む
  • スポーツでのダッシュ、ジャンプ、切り返し動作時に膝が痛む

などがあります。

いずれの膝関節の疾患も診察、レントゲン、MRIでの所見などをもとに診断がつけられます。

中高年に多い変形性関節症の原因は、加齢に伴った膝関節軟骨の磨耗、膝関節周囲筋の筋力低下、下半身全体の柔軟性低下、不良姿勢、肥満などが挙げられます。リハビリテーションでは、理学療法士が個人の症状に合わせて筋力強化運動、ストレッチなどの治療を行い、痛み、運動制限の改善を目指していきます。その他、症状の改善を目的とした自宅で行っていただくホームエクササイズの指導や日常で困っている動作の方法、痛みに対しての対処法など、疾患と上手に付き合っていく方法も指導させていただきます。

具体的に、変形性膝関節症に対してのリハビリテーションの内容は、筋力強化運動、関節可動域運動、姿勢指導、日常生活指導を行っていきます。筋力強化運動は主に膝関節、股関節周囲の筋力、体幹の筋力を高める運動などを行います。関節可動域運動は膝関節、股関節などの柔軟性を高める運動を行っていきます。膝関節が変形する要因として、姿勢の崩れや筋力・柔軟性のバランスが崩れることか挙げられるため、姿勢指導と並行して各関節の筋力・柔軟性のバランスを修正するような運動を週一回のペースで行っていきます。

スポーツ障害による半月板損傷、前十字靭帯損傷に対してのリハビリテーションの内容は、筋力強化運動、関節可動域運動、スポーツ動作指導などを行います。スポーツ障害では、膝・股関節の筋力・柔軟性のバランスの崩れが受傷につながるため、競技動作に合わせた各関節の筋力・柔軟性の機能を向上させる運動や実際の競技動作に障害の原因がある場合が多くあるため、動作指導も並行して行いスポーツに復帰してゆきます。

また、当院では人工膝関節置換術後、半月板損傷術後など膝関節疾患の術後のリハビリテーションも行っています。術後で膝に痛みが出てきた、力が入りづらいなど日常生活動作やスポーツ動作に支障が出てきた場合もリハビリテーションの治療対象になります。

投球障害に対する取り組み

投球中の肘の負担を評価
球速測定、高速度カメラでリリース時の握り評価
ボールの大きさを変えたり、種類を変えて選手個人に合った握り、効率の良いスローイングを体験します

投球障害とは、投球動作を繰り返す事によって肩や肘に痛みが生じ、全力投球できない状態の事です。成長期と成人では体力、筋力、運動能力、スキルが違うため同一のトレーニングを行わず、年代、レベルに合わせたトレーニングを指導します。

成長期、成人いずれもメカニズムは異なりますが、肩、肘にストレスがかかりすぎて障害が起こります。成長期、成人いずれも肩、肘以外の箇所の機能を改善して肩肘へのストレスを軽減することがポイントになります。これは投球フォームを含めて改善させることになりますので、パフォーマンスを上げることを意味します。具体的に表現すれば投球能力(球速、回転数、コントロール)の改善と直結します。

投球障害の具体的な怪我の内容は「スポーツが原因の痛み」に記述しています。個々の怪我では安静にしておく期間が必要になります。ここで待っている時間をできるだけ短くするために故障箇所以外のトレーニングが重要になってきます。肩、肘への負担を減らすために投球に必要な体の動きを全てチェックしてゆき改善させます。症状が緩和して行くことを確認しながら、リハビリとして投球を開始してゆきます。症状の改善と投球機能の改善のトレーニングを並行して行うことで以前より早期に復帰できるようになっています。

投球障害の診断、評価の中で胸郭出口症候群(TOS)の有無の判断がとても重要なポイントになります。詳細は「スポーツが原因の痛み」の項に記述しています。投球障害の選手の半分以上にTOSの症状があります。まずTOSの状態になった後に肩、肘障害が出ることが多いようです。TOSの症状が残っていると肩、肘障害を繰り返します。また、TOSの状態では球速が落ち、コントロールも悪くなります。1.投球内容が急に悪くなる(フォアボール、デッドボールの連発)2.とんでもない暴投をすることがある(イップスといわれてしまう)などは要注意です。

リハビリテーション内容

障害の原因として、

  1. 下半身を中心とした身体の硬さがある。
  2. 急にたくさんの投げ込みを行った。
  3. 何か新しいトレーニングを始めた。
  4. 急激に身長が伸びている。
  5. 筋力が不足している。
  6. 投球動作のスキル不足である。

などが挙げられます。
このように投げられなくなるには原因があります。投げられなくなった原因を選手が理解することも大切になってきます。
肩や肘の痛みに対しては、投球禁止期間が必要となります。投球禁止期間は症状の重症度によりさまざまです。投球禁止期間中に早期復帰に向けてリハビリテーションを行っていきます。まずは、選手一人一人の柔軟性、筋力を評価します。選手に怪我をしないために必要な柔軟性、筋力を説明し、今の自分がどのような状態で、どのくらい柔軟性や筋力が足りないのかを理解してもらい、選手に合うリハビリテーションプログラムを行っていきます。

リハビリテーション内容

下肢ストレッチ
当院に投球で怪我をしてくる選手は、ほぼ全員柔軟性の低下がみられます。座って開脚をし、股割りで肘がつく状態が最低限必要な柔軟性と考えます。
肩・肘・肩インナーマッスルエクササイズ
肩・肘エクササイズは小・中学生で起こりやすい怪我(成長期の怪我)だと骨・軟骨が未成熟な時期なので、軽いダンベル負荷(1kg程度)で運動を行います。高校生以上であれば、痛めない範囲で負荷はどんどん上げていきます。投球開始までの目安は5kg以上を20回を3セット行えることです。
肩インナーマッスルエクササイズは、小・中学生、高校生以上の選手は同じ内容になります。
投球に向けたトレーニング
選手を評価し、スムーズな投球動作を阻害している因子に対してのトレーニングになります。体幹に問題があれば体幹トレーニング、足部や足のアーチに問題があれば足のアーチを作るようなトレーニングを行います。
投球に向けた動作指導
投球禁止期間中に、TOPまでを作る動作練習やフォロースルーで肩や肘に負担をかけないように力を上手く逃がす練習を行います。投球動作を評価し選手に必要な動作練習を行っていきます。
スローイングプログラム
投球開始=練習復帰とはなりません。スローイング開始からの再発を予防するためにスローイングプログラムに沿った強度やペースを守っていくことが重要になります。スローイングプログラムは2週間コース、3週間コース、1力月コース、1力月半コースなどがあります。競技復帰は、スローイングプログラム終了後となります。
投球動作指導
小・中学生や高校生以上で獲得すべき投げ方の違いはありません。投球動作は上肢を中心に行われる動作ですが、足部→股関節→体幹→上肢と連動していく全身運動です。良い運動連鎖で肩や肘に負担の少ない投球フォームを獲得する事を目標とします。また、内野手であればゴロを捕球してからのスローイングといったように競技復帰に向け選手のポジションに応じた練習も行います。
投球中の肘ストレス測定器、スピードガン、ハイスピードカメラなどを用いて投球評価をしながらリハビリを進めます。ボールの握りにより障害を発生している場合があります。手の大きさ、指の長さ、本人の感覚は人それぞれなので基本的な握り方を強要しません。プロの選手も決して同じ持ち方をしていません。投げやすい握りを確かめるためにボールの大きさを変えながら投球練習することもあります。

Rapsodo pitching
ラプソードピッチングとは?

球速、回転率、回転軸、回転効率、変化量およびストライクゾーンを分析し、リアルタイムで確認できます。過去の投球データや統計データを確認することで、選手のパフォーマンスの向上を視覚的に確認できます。

当院での活用
1投球行う(ラプソードによる投球解析)

2理学療法評価結果、ラプソード投球解析を照合させ問題点抽出

3投球指導

4投球行う(痛み、球速、回転数、回転軸、リリース位置、軌道の変化)

5投球フォームの修整、パフォーマンスの向上

 

リハビリテーションを行う頻度

リハビリテーションを行う頻度は週に1回や2週間に1回となることが多いです。ご自宅での運動も大変重要になってきます。当院で行った運動を覚えてもらい、ご自宅でも行ってもらうようになります。

競技復帰するとリハビリテーションは終了となります。投球禁止期間+スローイングプログラムがリハビリテーションの期間となります。選手によってさまざまですが、3週間から2力月で競技復帰となっている場合が多いです。1日も早い競技復帰を目指し、リハビリテーションを行っていきます。

 

スポーツリハビリテーション

〜怪我の原因を理解する・自己管理できるリハビリテーション〜
投球動作・バッティング・走行は全身を使う動きです。
当院では痛めた肩・肘・下肢・腰などは、他の部位と関連していると考え全身のコンディショニングを行っています。

理学療法士と一緒に「何で怪我をしたのかを理解する」リハビリテーションの時間です。ここでは野球選手の対応に関して紹介しますが、バレーボール、バドミントン、テニス選手の肩障害、サッカー、ラグビー選手の股関節、膝関節障害、足関節障害、マラソン選手の膝、足障害、成長期の選手に多い膝痛(オスグッド・シュラッター病)、スネの痛み(シンスプリント)などに対しても全身からのアプローチを行い改善を目指します。

リハビリテーションを行う頻度

その中で痛めた部位と他の部位の関連性を選手・保護者に説明してトレーニング指導をします。
例えば、足の動きが不足しているので肩を痛めた一つの原因ということも多々あります。

様々な部位との関連性を説明して、選手・保護者にトレーニングの必要性をお話して、全身のトレーニング指導を行っていきます。

アーチ強化訓練

【トレーニング用パルクール器具】

・足アーチトレーニング
・投球動作では股関節の動きだけでなく、上半身の動きも大切です。

※選手によって原因が様々であり、掲載しているトレーニング以外も様々な種類のものを行います。
投球動作により近い動きのトレーニングも指導します。

リハビリメニューとしては、もちろんパフォーマンスアップも目指してパルクールトレーニングを行います。

・また、ウエイトトレーニングも指導することもあります。
ウエイトトレーニングでは肘手術後の選手に対しても手術後から早期に行える下肢のトレーニング器具もあります。

このように投球中止期間と言われても全身のコンディショニングを行える環境になっているため、怪我のしにくい身体づくり・怪我以上の身体を目指して指導をしています。

・また、投球開始期間になると、投球動作のチェックも行います。
投球障害の原因の多くは、投球動作に隠れています。
当院では、肩・肘に対して負担のかからない投球動作を指導します。
理学療法士が主観的な指導でなく、全身の影響と肩・肘・腰などに関連した動作を指導します。

投球動作のリハビリテーションでネットスローをする。
投手では、実践により近い形でマウンドを使用して投球を行います。

・また、選手・保護者にも分かりやすいように投球中の球速、肘のストレス測定など数値化したものでリハビリの作用を説明します。肘のストレス測定、スピードガンは小、中学生でも計測して、リハビリメニューに合ったスピードを実感してもらいます。

また、ハイスピードカメラを使用して投球時伊野尾の握りなど選手の細かい動作の確認をします。選手の投球動作と肘ストレスの関連を測定する器具を使用します。ボールの大きさを変えながらその選手に合った握りを実感してもらいます。

ランニング時の荷重を評価

・投球時の痛みに限らず、腰・下肢の痛みが出現する選手に関しては、ランニングマシンを使用して、動作の確認・指導を行います。荷重バランスを視覚的に評価するためのスマート・シューズを使用します。

・バッティングでの各所の痛みに対しては、スイングのチェックもします。
投球動作・ランニング・バッティング動作に関しては、主観的な指導でなく理学療法士が痛めた部分と他の部位との関連性を考えて、怪我した部分にストレスなく動ける動作指導を行っています。

スポーツの怪我でお困りの選手に早期復帰を目指して、診断とリハビリテーションを行います。
ただし、休養が必要な選手に対してはその必要性を説明して、その間にけが予防、レベルアップのためのトレーニングを指導、実施します。

当院リハビリテーションの研究成果について

スポーツ医学月刊誌Sportsmedicine170号 トレーニング障害 – 胸郭出口症候群と肩不安定症 2015年
スポーツ医学月刊誌Sportsmedicine180号 投球障害と胸郭出口症候群 2016年
スポーツ医学月刊誌Sportsmedicine186号 「呼吸・重心・姿勢」と「投球動作スクリーニングテスト」 2016年
スポーツ医学月刊誌Sportsmedicine204号 投球障害の胸郭出口症候群を目線から考える 2018年