肩の痛みの原因を何でも五十肩で済ませていませんか?
実際には、五十肩の診断は非常に難しいものです。
- 原因
- 痛みの原因には、肩を動かす原動力となる重要な腱板と言われる腱の損傷や、石灰が沈着して激痛を発する腱板炎もあります。頸部の神経の圧迫が原因になることもあります。
肩関節だけでなく頸部、腰部、股関節の異常などから肩関節の障害を生じることがあるので、全身のチェックが必要になることがあります。肩関節周囲の疾患はリハビリテーションで良くなるものが多いです。 - 治療
- 日頃自宅で運動することを習慣にすることが大切ですので、ストレッチ、筋力強化など色々な体操を指導いたします。外傷やスポーツで脱臼した後に、何度でも脱臼する反復性脱臼も困る症状の一つです。きちんとした保存療法で軽快することもありますし、場合によっては手術も必要です。
スポーツでは野球、バレーボールなどオーバーヘッドスポーツでしばしば肩に障害が起こります。これらについては、全身のコンディショニング、調整でパフォーマンスが向上を図ります。
腱板損傷、反復性脱臼、五十肩(拘縮)などに対して手術が必要な時には、提携病院で手術を行います。現在は関節鏡を用いた手術が主流になっていますが、症状や職業などにより選択することになります。
肩こり、首、肩甲部の痛みは、頸椎や神経血管の病変が原因になることがあります。心臓や消化器の内科疾患が原因のこともあります。原因をしっかり診断してからリハビリテーションなどの治療を行います。